眞櫻

眞櫻何故、余を崇めぬ。
……何が、足りぬというのだ

Name Ephedra

眞櫻/まおう (妄執の獣——エフェドラ・フィアス)

年齢:外見10代後半程
性別:♂のように見える
身長:173cm(龍形態:全長20m)
種族:界獣/フィアス
属性:樹
出身地:東瀛
一人称:余

二人称:お前 / 貴様 / 畜生 / ニンゲン

 

 

《泥濘落土の偽龍》

 

東瀛のほぼ中心に存在する「泥濘落土<レユアン>」なる島を根城とする、界獣・特異個体。

竜から生まれた存在であるがゆえ、特異個体特有の刷り込み的に持つ竜への本能とも呼べる崇拝心、それは歳月を経る毎に歪み、やがては己こそが「竜」であると自称するまでに至った。が、しかし、場所が悪かった(否、他の特異個体に襲われないだけ幸運かもしれないが)。

東瀛には東瀛独自の「龍」なる存在が語り継がれ、既にその生まれ変わりと呼ばれる者まで現れているらしい。いくら彼が竜を自称しようと東瀛の民はみな、口を揃えて「お前は龍などではない」と言っては突き放す。かなC。

 

――であるからこそ、生まれ変わりの《龍姫》なる存在を崇め奉る東瀛の仙神共ニンゲンが忌々しくて堪らない。ストレスで着物の袖を噛むのが癖になった(ヒステリック。)
人々に崇められるようになるには……などと独り孤独に竜とはなんたるかを見つめ直し、
(自分の思う理想の竜像を)考え、模倣し、(自分の思う理想の竜像を)振る舞っていた。だがそれも長くは続かなかった。

 

◆セリフ

「口を開くな。思い上がるな。畜生の分際で!」

「余はネ申ぞ? ニンゲン共の道理を歩む必要も、

 礼儀を重んじる必要など何処にある?」

 

阿呆が伝染るわ

 

「偽物……本物、偽者……本者……!

 嗚呼、煩い煩い煩わしい、憎たらしい!!」

 

「頭を垂れよ! 平伏し、余を崇めよ!!

*    *    *


封印と眠り 支配下に置いていた狐神一族が謀反を起こした。
否、最初からこうする心算であったのだろう。
遥か昔からこの龍が脅威であると予見していた狐神一族らは、
支配された振りをしながら龍に近付き、丁寧に代々時間を掛けて力を封じていた。
そうして漸く、龍は自身の力の大半が封印されていることを知る。
その事実に気付くと同時、抗うことのできない強烈な睡魔に襲われた龍は、深い眠りに落ちていった。

覚醒めた時、既に数百年が経過していたらしい。随分と長く眠っていたと思う。
いや眠りすぎだ。普段こんな過眠はしない。というよりも睡眠は不要なのだ。
これも自身を滅びへと導くための壮大な計画であろうことも龍にはわかっていた。

この龍の大半の力を封じたとて当時代の術者と術式では龍を倒すことはできない。
だから未来へ託した――という魂胆だろう。


さて、奪われたものを返してもらいに行くとしよう。
まずは見せしめに黒陽狐神の方から――嗚呼、ただ全滅させるだけではつまらない。
ではこうしよう、〝一人だけ生かし、そして絶望させる〟のだ。
HISTORY2 力を示すための見せしめとして、
黒陽狐神一族を一人残さず痕跡も遺さず全て喰らい尽くした、山焼きの張本人。
生き残りに呪いを掛けたその人でもある。

滅ぼさずにある程度力を見せ付けて、屈服させた所でいい感じに支配してやろうという考えもあったが、手加減出来ず派手・・にやりすぎた。



もう誰にも崇められなくてもいい。
最初から自分で理想の国を作ってしまえばよい――

そうして建立されたのが《芙蓉峰・泥濘落土レユアン》である。

―断末魔の叫び―
「何もない、何もなかったはずの、貴様が……貴様が! 何故、なぜ」

何もない自分に戻るのは厭。
だからこそそれは、失うことを恐れた。

得た居場所も、築き上げた地位も。
今まさに 全て消え失せてしまいそうになっている。

「嗚呼、どこで、どこで間違えた」

「ハ、ハハ……貴様も、あの時・・・――殺しておけばよかったやも、しれぬなァ!」
基本スペック
傲慢傍若無人唯我独尊。「偉大なる龍の眞櫻」と盛大な名乗りをあげるが、正体はただの界獣イネイン特異個体フィアス。界獣共通の特徴である驚異的な再生力を持つが、つまり共通の弱点として術に弱く、そして脆い。
東瀛で好き勝手できているのは他に特異個体がいないからゆえであり――そして、自分以外の特異個体がこの東瀛に生まれることを、現れることを恐れている。一刻も早く力を付けようと東瀛の民を喰らうが、無意味なことだ。


戦闘系能力
【異能】開闢散華(訳:作って壊そ)

模造
  • 喰らったモノを模造し侍らせ、尖兵として利用する。一時的な命を与えるが所詮は紛い物、損傷するとレユアンに戻らなければ直らず、損傷した分だけ色々抜け落ちていくだろう。精神攻撃は基本。
腐敗
  • 素手で触れた肉体や植物を朽ち果てさせる。 水を汚染させることでグロい感じにして嫌がらせもできる。
魄呪
  • 対象の魂に強力な奪命呪を刻み込む。それは元素力、仙力……何かしらの力を行使する度に其の者の生命力を貪る。調伏することは出来ようが、解呪したくば呪った術者(この龍)を倒すしかない――倒すことができるのならば。
嫌われたいのか好かれたいのかどっちだ。

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